転職をしようと決めて、せっかく新しい仕事が見つかったとしても「やっぱり前の方が良かった」と後悔する人もいるでしょう。転職そのものを後悔するようになってしまうと、新しい職場でもスムーズに仕事が覚えられなかったり、仕事を頑張る気になれなかったりと様々な弊害が出てきます。

では、せっかくの転職に後悔しないようにするにはどうすれば良いのでしょうか?
その方法をいくつか紹介していきます。

「前の仕事に戻りたい」と思ってしまったら?

転職理由は人それぞれ

転職をする理由は人によって様々です。スキルアップや新しいことに挑戦したいなどの前向きな気持ちの人もいますし、前職が嫌で辞めたいという気持ちから転職を決める人もいます。どちらにしても新しい仕事を自分で決めて、そこに採用されるのですから喜ばしいことでしょう。

しかし、いざ仕事を始めてみると、人間関係が上手くいかなかったり、また、慣れない環境で疲労がたまったりすることから、前職のことが懐かしくなってしまうこともあります。こういった心理状況になるのは、実は決して珍しいことではないのです。

前職への後悔の原因は

前の仕事に戻りたいという後悔の気持ちが出てくるのは、まだ馴染めていない仕事や職場の環境が原因です。前の方が良かったと思ってすぐに退職をするのではなく、しばらく耐えてみましょう。仕事や環境に慣れてくると、自分の居場所を見つけられるようになり、居心地も良く感じられるようになる可能性があります。

最初は誰でも大変ですし、転職先のやり方に順応していくのも苦労します。それが何年経っても解消されないのであれば問題ですが、しばらく耐えてみて緩和されるのであれば、転職は決して失敗だとは言えないでしょう。

後悔が強すぎて鬱になることも

転職後も大変

「慣れるまでの辛抱」というのは実は本人が一番よく理解していることなのです。そう信じて新しい環境で頑張っている人もたくさんいるでしょう。しかし、その我慢が大きなストレスになり、体調を崩してしまうことも珍しくはありません。それだけ転職というのは、採用された後も大変なのです。

前職を嫌で辞めたはずなのに、新しい職場に行くと後悔する人もいます。もっと我慢していれば良かった、辞めずに続けていればこんなに辛い思いをしなくても良かったのにと、過去のことが輝かしく感じられてしまうのです。そんな思いから余計に新しい職場に行くのが苦痛になってしまい、最終的に鬱になってしまう人がいます。

新しい職場に馴染むことが大切

鬱になってしまうということは、それだけ気持ちが追い込まれているということです。過去が輝かしく感じるのは、過去に何度も辛い経験を乗り越え、仕事や環境に順応していった結果と言えるでしょう。それをもう一度新しい職場で行うのはとても大変ですが、慣れていけば全ての悩みが解消される可能性もゼロではありません。後悔にばかりとらわれるのではなく、上手にストレスを発散させながら、新しい職場に馴染んでいく努力をしましょう。

転職に後悔していない人には共通点がある

転職を後悔する人もいれば、反対に転職に後悔してない人もいます。実は後悔してない人にはいくつかの共通点があるのです。

前職の美化できる点がない

まずは、前職の良さを見いだせない人です。仕事は大変だったけど人間関係は良かった、仕事で良い成果があげられずに悩んだけれど、上司には恵まれていたなど、何か1つでも良かった点があれば、その思い出が美化されてしまいがちです。しかし、良かったことが1つもなかったというような場合は、美化されるものが何もないので後悔することもないのです。

環境への適応能力が高い

次に、ポテンシャルが高い人です。転職して新しい環境に行けば、最初は誰でも不慣れなものです。そんな環境だからこそ1から人間関係を築いていくことができますし、仕事に関しても分からないことをどんどん聞けるのです。それに対してストレスがたまるのではなく、むしろ楽しいと感じられる人は、後悔するようなこともほとんどありません。

その他にこんな理由も

この他にも、前職よりも圧倒的に待遇が良い、職場の人間関係が良好など、新しい職場の方に強いメリットを感じている人は、後悔する気持ちにもなりにくい傾向にあります。後悔の気持ちにとらわれない人というのは、過去と現在をしっかり切り離して考えることができるのです。

転職を後悔した人に多い特徴

転職を後悔しない人にはいくつかの共通点があるのと同様に、転職に後悔したことがある人にも共通点があります。一体どのような特徴が多く見られるのでしょうか。

居心地が悪い

まずは、居心地の悪さに耐えられないという人です。新しい職場に行けば、新たに出会う人もたくさんいるでしょう。最初は、その人たちの顔と名前を覚えることも大変ですし、分からない事だらけの環境で、毎回聞いて回らなければならないのも大変です。それが慣れるまでしばらく続くとなると、誰だって疲れがたまります。自分だけが上手く仕事ができないもどかしさや、気軽に話せる人がいないという環境に身を置くと、居心地も悪いですよね。そんなことから前職の慣れた環境を思い出して後悔するようになるのです。

習慣化までに時間がかかる

次に、習慣化するまで時間がかかるということです。職場が変われば出勤場所や出勤時間はもちろんのこと、制服や出勤してすぐにやらなければならないことなどが変わります。慣れればこういったことも習慣化し、当たり前のものとなるのですが、それまでは前職での習慣が体に染みついているので、なかなか新しいことに馴染めないのです。
このように、過去と現在をしっかり切り離して考えられず、新しいことを素直に受け入れられないというのが、転職を後悔する人にはよく見られる傾向です。

後悔しないためにはどうしたらいいの?

前職を懐かしんだり、転職そのものを後悔したりしているようでは、どんな職場に行っても順応できません。最終的にはストレスに耐え切れずに鬱になってしまったり、「どこに行っても自分には向いていない」というネガティブな思考しかできなくなってしまったりする可能性もあるのです。そうならないようにするためには、転職しても後悔しないことが大切です。

新しい職場のプラス面を探そう

では、どうすれば後悔しないようになるのでしょうか?それは新しい職場での良いことをどんどん見つけていくことです。
慣れない環境では大変なことや嫌なことばかりが目立ち、美化された思い出ばかりが良いように見えてしまいます。それを防ぐためにも、慣れない環境の中でどんどん良い点を見つけていくのです。例えば、仕事がなかなか覚えられなくて辛いけれど、気さくに話をかけてくれる先輩や上司がたくさんいるというのも良い点の1つでしょう。

また、給料が安いけれど社食が美味しい、上司とはうまが合わないけれど仕事をする姿勢は尊敬できるなど、嫌なことがあってもそれと同じだけ、あるいはそれ以上良い点を見つけるよう心がけるのです。そうすれば新しい職場も悪くはないと思えてくるようになるでしょう。

後悔を前向きな気持ちに転換させよう!

一度後悔し始めると、その気持ちを完璧に払拭するのはそう簡単なことではありません。だからと言って一切過去を思い出すなというのも難しいでしょう。ではどうすれば良いのかということですが、一番有効なのは後悔の気持ちを持ったら、その都度前向きな気持ちに転換させるということです。

もっと待遇が良いところを選べば良かったと後悔するのであれば、実績を出して上司に交渉してみようという考えに転換するのです。また、もっとフレンドリーで馴染みやすい職場が良かったと思うのであれば、自分から心を開いて積極的に話しかけるようにするというのも良いでしょう。悪いことを全部人のせいにするのではなく、それを自分なりに解決させていくように考えを変えていくことが大切です。こうした前向きな気持ちは人間性をどんどん成長させますし、自分自身の気が楽になるだけではなく、周りからも評価される人間になるでしょう。

後悔すること自体は決して悪いことではありません。しかし、それをいつまでも引きずっているのは、自分自身の可能性を狭めてしまうことになります。転職直後は誰だって大変ですし、辛いと思うこともあるでしょう。ですが、それをいかに前向きにとらえられるか、そして行動にうつすことができるかが今後を左右すると言っても過言ではありません。少しずつでも良いので、後悔を前向きな気持ちにしていけるように努力してみましょう。