転職するときになぜ退職したのか、新しい職場で働きたいと考える理由は何かといった形で転職理由を聞かれることがよくあります。どのような伝え方をするかによって採用に大きな影響があるため、基本的な考え方を身につけておきましょう。
一体どのような姿勢で退職理由や転職理由を伝えたら内定を勝ち取れるようになるのでしょうか。

履歴書で退職理由や転職理由を書くときのポイント

まず、転職のときには履歴書に退職理由や転職理由を書くのが一般的です。採用担当者の立場に立って、記載内容を検討するのが最も重要になります。
面接選考をするのに十分なポテンシャルを持っているかどうかを判断する材料として使われるため、少なくとも当たり障りのない内容にすることは必須です。

その理由を読むことで、人材として興味を持ってもらえるようにするのが理想でしょう。志望先企業の経営理念や事業方針から考えてどのような人材が必要とされているかを考え、その理想像に近い姿を見せられるように記載するのが効果的です。

キャリアの活用方法や興味の方向性から考え、志望先企業で働く方が魅力があるという形で書いても申し分ありません。決してネガティブな内容にはせず、ポジティブに転職しようとしている意志を伝えるようにしましょう。

転職理由で嘘をつくときに重要な考え方とは

本音からすると、ネガティブな理由で転職しようとしている人が多いのは確かです。それでもポジティブな内容にしようとすると、多少は嘘をつかなければならない場合もあります。

転職理由での本音と建前

基本的に嘘はNGだと考え、誠実な態度で転職理由を伝えるのが賢明です。しかし、どうしても嘘をつかなければならない場合、一貫性を持たせることが必要になります。
建前としてポジティブな内容で転職理由を伝えたら、履歴書の内容でも面接の質疑応答でも全てその考え方を踏襲しなければなりません。本音が出てしまって矛盾点が見えると、嘘をついていると見抜かれてしまいます。

採用担当者は熟練の方の場合が多いため、建前で転職理由を話していると感じられたら根掘り葉掘り聞かれることも考えられます。覚悟して面接に臨みましょう。

人間関係が理由で転職するときのポイント

ネガティブな転職理由として典型的なのが、人間関係の問題を抱えていたケースです。この際に人間関係に触れて転職理由を伝える場合には、関わった人について否定的な発言をするのは避けましょう。

面接時の受け答えは?

他人が原因で人間関係でトラブルが発生したと考えていても、よく考えてみると自分にも力が足りず、冷静さを欠いていたといった問題があった可能性もあります。その点について言及し、周囲の顔を立てるのが大切です。
自分の短所を伝えることになりますが、その短所をさらに見方を変えて長所に切り替えて伝えましょう。

上司の指示に反抗したために職場での人間関係が悪くなったというケースなら、主体的に考えて自分の意見を率直に伝えられる能力があるという形で話をまとめると、好意的に受け止めてもらえる可能性が高まります。

残業の多さが理由で転職するときのポイント

今まで残業が多くて辛かったから転職したいと伝えるのは、実際はネガティブに捉えられがちです。残業に追われて苦しかったと伝えたり、残業に対する要求が強くて憤りを覚えたといった内容で話をするのはやめておいた方が良いでしょう。
あくまでポジティブな形で伝えられるように工夫するのがおすすめです。

最適な受け答えは?

残業を当然とする職場で働いてきて、もっと効率的に働くのを良しとする環境で働きたいと考えたという形ならポジティブに受け取ってもらえるでしょう。

無駄な残業を減らしてワークライフバランスの充実を図っている御社の取り組みに興味を持ち、公私のメリハリを付けることでもっと精力的に仕事に従事できるようになりたいと考えたといった内容も悪い印象は持たれない伝え方になります。

給与の問題で転職するときのポイント

今までは収入が少なかったため、お金をもっと稼げるようになりたいと考えて転職先を探しているというのが本音の人もいます。

企業としてはお金のために働くよりも事業に対して興味を持って高いモチベーションで働いてくれるのが理想になりますから、お金を転職理由として引き合いに出すのはあまり好ましくありません。
御社の方が高給与で雇ってくれると期待した、生活が苦しいからもっと稼げる仕事を探しているといった内容は避けるべきでしょう。

好印象な受け答えは?

「前職では成果を評価するシステムが曖昧だったが、御社では明快なシステムを導入していて成果を重視することにやりがいがあると感じた。」
というのは好意的に捉えてもらえる理由です。

また、夫が病気で働けなくなってお金を稼がなければならなくなったなどの家庭の事情がある場合には、理由として伝えても問題はないでしょう。

配偶者の転勤が理由のときのポイント

配偶者が転勤になって自分も転職するという場合には、基本的にはストレートに話してしまって問題はありません。

「夫が転勤になったため、新たな地で自分のキャリアを生かせる仕事を探したところ、御社ではこのような点で貢献できると考えました。」
という形が最適です。

自分の能力があれば、志望先企業の事業展開に役立つということを明確にアピールできると、ただ仕事があれば良いと考えている人ではないと捉えてもらえます。

面接での回答例

逆に今まで働いていた場所はとても良かったのですが、夫が転職になったのでやむを得ず御社に転職をしようと考えているといった伝え方をすると良い印象は与えられず、採用から遠ざかってしまいます。

前職よりも志望先での仕事の方が魅力があるといった形で、新しい職場で前向きに働きたいと考えていることを率直に伝えるのが重要です。あるいは前職には一切触れずに純粋に志望先企業に興味を抱いていると伝えるのも良い方法と言えます。