賃貸物件を借りるときには必ず不動産会社による審査が発生し、借り主はそれを通過しなければいけません。その審査では一体どんなことがおこなわれて、どのようなところを評価しているのでしょうか。今回は不動産会社が借り主に対しておこなっている審査のポイントと、さらに保証会社のことについて説明をおこなっていきます。

審査に落ちる理由

個人信用情報機関に借り主の情報があった

不動産の審査に落ちる理由はいくつか存在しており、その1つが「個人信用情報機関に借り主の情報があった」ということです。クレジットカードや消費者金融で借金をして、返済を滞納してしまった場合、その人は要注意人物として個人信用情報機関に氏名や住所などが記録されます。

不動産会社もその機関を利用しており、借り主の名前があった場合は家賃を滞納するリスクがあると判断し、審査で落とすことがあります。5年ぐらい経過すれば個人信用情報機関から情報が抹消されるので、それまで待つようにしましょう。

他に申込者がいた場合

2つ目の理由は「他に申込者がいた」場合です。賃貸物件の申込みは基本的に早いもの勝ちです。最初に申し込んだ人から審査がおこなわれ、その人が通過すると、後の人は職業や年収などに不備がなくても落ちたことになります。この場合は運がなかったと割り切って、次の物件を探すようにしてください。

本人確認のための電話が来る

賃貸物件の契約をするときに不動産会社は、契約者本人に対して電話をすることがあります。その目的は教えてもらった電話番号を使えばすぐに本人と連絡が取れるかの確認をするためです。

これには万が一家賃を滞納したとしてもすぐに督促できるようにするという事情があります。電話では申し込んだ賃貸物件が正しいかどうか、本人の名前の読み方や生年月日、収入などが間違いないかなどを確認します。

確認はあくまでも口頭でおこなうので所要時間は5分前後、長くて10分ぐらいです。不動産会社からの電話に気づかなかったり、所用があったりして電話にでられなかったりした場合は、できるだけ早く折り返しの電話をおこなうようにしてください。折り返し電話をするのに抵抗が場合は都合の良い時間を伝え、その時間内で電話を取るようにすれば大丈夫です。

審査期間と時間がかかる理由

不動産会社でおこなっている借り主の審査はそれなりに時間を要するものであり、一般的には3日から10日程かかるとされています。これは審査項目が多いことと、それらを総合的に判断しているためです。

最初に審査するのは借り主の情報です。勤務先をはじめ年収、勤続年数、年齢、人柄などをみて、家賃を滞納することがないこと、さらに近隣トラブルを起こさないかどうかが判断されます。次のおこなうのが連帯保証人の審査です。連帯保証人となった方の勤め先や電話番号、さらには生年月日などがチェックされます。最後は大家さんへの連絡をおこない、借り主および連帯保証人のことを伝えて了承を得られればそこで審査は終了です。

審査期間はその時の状況によって大きく変わりますので、10日経過しても担当者から連絡がなかった場合は連絡を入れるようにしてください。

年収がどれくらいあれば審査は通りやすいか

基本的には年収が高ければ高いほど審査は通りやすくなります。年収が高いほど可処分所得が多くなり、それによって家賃に使えるお金が多くなるからです。では年収が低い方は賃貸物件を借りられないかといえば、そうとは言い切れません。月々の収入と家賃の割合が一定以下ならば審査が通りやすくなります。

月々の収入の約3割ほどの家賃が目安

一般的には月々の収入の約3割ほどの家賃でしたら大丈夫です。例えば月々の給料が16万円の方ならば、管理費込みで4.8万円までの賃貸物件であれば借りることができます。ただしこれはあくまでも目安であり、不動産会社によっては4割近くまでが許容範囲であったりするので、一度確認してみてください。

またボーナスの取り扱いについてですが、景気や企業の業績によって大きく変動する項目でもあるので、家賃計算からは除外したほうがよいでしょう。

審査段階でキャンセルしても違約金は発生しない

勤務先が急に変更となった、よりよい物件を見つけたなどの理由で審査をキャンセルしたい場合は、電話やメールでその旨を不動産会社に伝えてください。

審査段階でキャンセルをした場合は違約金などのペナルティは発生しません。基本的に違約金が発生するのは契約をしたときであり、「契約書に押印していること」「貸主側も契約締結を承諾していること」「賃貸物件に関連するお金を不動産会社に支払っていること」などをおこなったときです。

違約金が発生するタイミング

  • 契約書に押印していること
  • 貸主側も契約締結を承諾していること
  • 賃貸物件に関連するお金を不動産会社に支払っていること

審査段階でキャンセルしてもペナルティは発生しませんが、不動産会社では審査の準備をはじめ、鍵の手配や大家さんへの連絡など様々なことがおこなわれています。そのため審査をキャンセルしたい場合は早めに連絡するようにしましょう。

保証会社の評価ポイント

借り主から手数料をもらい、契約時に連帯保証人となるのが保証会社です。連帯保証人というリスクを背負うので、保証会社では独自の審査をおこなっており、借り主はそれをクリアしなければいけません。

安定した収入があるかどうか

審査ポイントの1つが「安定した収入があるかどうか」です。安定した収入があれば家賃を滞納するリスクが低くなるという認識が彼らにあり、それが審査ポイントとなっています。基本的に個人事業主よりも会社員や公務員のほうが審査は通りやすくなっています。

過去に家賃の未払いが発生したことがあるか

2つ目のポイントは「過去に家賃の未払いが発生したことがあるかどうか」です。保証会社にとっては借り主の家賃を立て替えることは損失となります。そのため、保証会社に家賃を建て替えてもらった経験のある方は大きなマイナス評価を受けてしまうので注意してください。なお保証会社を利用したことがあるけれど、建て替えてもらったことはない場合はマイナス評価にはなりません。